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【回答例付き】新卒Webエンジニア面接で実際に聞かれた質問総まとめ

  • 新卒でWebエンジニア志望だけど面接がうまくいかない
  • 技術力もコミュ力もそこまで無いから面接が不安
  • 実際どんな質問されるの?
  • 想定質問に対して対策をしておきたい

という方に向けて、新卒エンジニア面接で実際に聞かれた質問を全てまとめました。

※本記事は私のように独学で学んできて技術力にあまり自信がない方向けです。なので実務経験があったり、既に相応の技術力を持つ「つよつよ学生エンジニア」な方にはあまり参考にならないかもしれません。悪しからず。

そもそも面接では何が見られてるのか?

まずは簡単にステップごとに面接の大まかな概要について確認しておきましょう。この辺りはエンジニア職に限らず他の職種にも当てはまることです。

一次面接

一次面接はいわゆる「減点方式」の面接です。

面接官は比較的若い方の場合が多くその方の心情としては、二次で面接官をする上司に「なんでこんな学生通したん?」と言われないようにしたいわけです。

なので常識的なマナーや質問の受け答えなど、当たり前のこと当たり前にこなす必要があるのがこの一次面接です。

二次面接

二次面接は言ってしまえば「その学生を通す理由を見つける面接」です。

一次面接よりもより深掘りがされ、学生側はより具体性のある回答が求められます。一次と比べた場合”加点方式”と言えばいいでしょうか。一番身構えがちな面接ですよね。

最終面接

ラスボスです。代表や役員の方が面接官の場合が多いでしょう。

ここまで来た時点で、人柄や能力云々は評価されているはず。重要視されるのは熱意と志望度です。「最終面接は意思確認のみ」というのは信憑性のない噂が一人歩きして広まったもので、本来の通過率は2人に1人(50%)と言われています。

ある程度各選考で見られていることは把握できたと思うので、次は実際にどのようなことが聞かれるのか見ていきましょう。

新卒Webエンジニア面接でよく聞かれた質問

「聞かれやすさ」の順に挙げてみます。

  1. 就職活動の軸
  2. 学生時代に力を入れたこと
  3. ポートフォリオについて
  4. どのようなエンジニアになりたいか
  5. 志望動機
  6. 他社の選考状況について
  7. プログラミングの勉強法について
  8. ITエンジニアになりたい理由
  9. 苦労した経験について

聞かれやすさに差こそあれど、どの質問も毎回聞かれてもおかしくないぐらい頻出かつ重要なものです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

就職活動の軸

これは定番ですね。別名「企業選びの軸」と呼ばれるこの質問に対して、私は以下のように回答していました。

「定める軸の数って何個がいいの?」と思われる方もいると思いますが、軸は決めようとして決めるものではなく自己分析をする中で自ずと定まっていくものなので、まあぶっちゃけ数は人次第です。 ですが「面接で話す軸」という意味では3つ程度にしておくのがベストかなと。

少なすぎると「それだと色んな企業当てはまらない?」と突っ込まれますし、多すぎるとその理由を話す時や深掘りされた時に苦労します。

※ちなみに軸とセットでその背景についても聞かれることが大半です。「なぜその軸を定めているのか」を明確にしておき言語化できるようにしておくのが吉でしょう。

筆者の回答

・自社開発系のサービスを展開している ・エンジニアとして積極的にインプット・アウトプットできる文化がある ・自分のWebメディア運営の経験を活かせる この3つを軸として定めています。

学生時代に力を入れたこと

通称「ガクチカ」ですね。これもほぼ確実に聞かれます。

筆者の回答

私が学生時代に力を入れたのはWebメディアの運営です。 私は大学生時代から複数のWebメディアを運営し情報の発信のみにとどまらずアフィリエイトなども行なってきました。その中でとある時期に「記事をひたすら書いても思うようにアクセス数が伸びない」という課題にぶつかりました。 そこで私は「読者が求める情報が載っておらず、読者の滞在時間が短いため検索エンジンからの評価が低いこと」が問題だと仮定し、記事を書く上で一つの軸を決めることでその改善を図りました。それは「まず事前にペルソナを具体的に設定し、その特定の人の悩みが自分のサイトだけで解決するような記事を執筆する、サイト構成にする」ということです。 具体的な例でいうと、私はよくブログのカスタマイズ方法を紹介する記事を書いていたのですが、私はそれにおいて「ブログのカスタマイズをしたいけどプログラミングに関して右も左も分からない、けど勉強する時間もない、ブログを初めて1ヶ月にも満たない3~40代の男性」といった風にまず具体的にペルソナを設定してから、その人の悩みが自分の記事だけで解決し完結するようなサイト構成を目指しました。 更に分析ツールを使い、狙ったキーワードで狙ったユーザーを流入させることができているのかを逐一確認し、できていなければ記事を修正する、これを何度も繰り返しました。 その結果、狙ったユーザー層の流入が増え読者の滞在時間を大幅に伸ばすことができ、検索エンジンからの評価もよくなり、およそ2ヶ月後には記事の検索順位も上がりアクセス数を1万PVから3万PVまでに伸ばすことができました。

ポートフォリオについて

直接的に「何を開発しましたか?」と聞かれることは少なく、ESや履歴書に載せたURLや制作物について深掘りされます。

勿論技術力もある程度は見られるとは思いますが、よほどのゴリゴリの企業でない限り、重視されるのは下記の項目です。

  • どのような経緯でその制作物を作ったのか
  • 結果的にどのようなことを解決したのか

詳しくは下記記事にまとめているのでぜひ参考にしてください。

未経験の大学生エンジニアにおくるポートフォリオの作り方【実例付き】

入社後何をしたいか・どのようなエンジニアになりたいか

この質問に対して「そんなのまだ入社してもいない小童がわかるわけないでしょ」と言いたくなる気持ちも分かります。その企業の実状や具体的な業務内容なんてのは入社するまで知る術がありませんからね。

なのでここは「将来やりたいこと・入社後やりたいことを既に考えているよ」ということをアピールできればある程度漠然的な答えになってもいいと思います。「5年後」とか「10年後」みたいなワードを入れるのも良いですね。

ちなみに私の場合は、エンジニアとしてのキャリアパスを答えていました。

志望動機

面接において定番中の定番な「志望動機」ですが、Web系企業の面接においては聞かれることがそれ以外の質問に比べると以外にも少なかったです。

時代が進むにつれて志望動機を聞くのがマンネリ化してきましたし、学生側も事前に回答を用意(暗記)している場合が多く、そのような用意してきたものではなく素を見たいという意図で聞かない面接官も多いようです。

ちなみに私の場合、最終面接では一度も聞かれませんでした。選考が進むにつれ見られるのは「動機」より「志望度合い」になってくるのでしょう。

しかしベタで聞かれる機会が減ってるとはいえ、定番の質問です。言うまでもなく対策は必須でしょう。

また、志望動機で大事になってくるのが「それうちじゃなくても良くない?」と突っ込まれないようにすることです。詳しくは下記記事にまとめているのでぜひ参考にしてください。

【これで解決】面接で「それうちじゃなくてよくない?」と言われた時の対処法

他社の選考状況について

「内定もらっている、もしくは選考が進んでいることを正直言ったら志望度が低いと判断されそう。とはいえ全然選考が進んでないと答えた場合は能力不足と過小評価されそう」と、どう答えたらいいか一度は迷うこの質問。

面接対策における永遠の討論テーマになり得るこの答え方についてですが、私は正直に答えていました。

少なくとも「御社しか受けてません!」などとは言わないようにしましょう。嘘が見破られる云々の前に、「人生がかかっている就活というイベントにおいてそんなリスキーな選択をする人なんだ」と思われてしまいます。

しかし「この子はどこもかしこも見境なくエントリーしているのでは」と思われないためにも、答える企業は自分のやりたい事とマッチした企業に限定しましょう。

プログラミングの勉強法について

私の場合は99%独学で学んできたので、以下のような話をしていました。

  • 始めたきっかけ
  • どんな技術でどんなものを作ったのか
  • 日々の勉強法

大学でゴリゴリ開発をされていた方やすでに実務経験がある方は勿論話に困らないと思いますし、私のように独学で学んできたとしてもポートフォリオ1つあればより自分が話しやすいテーマについて深掘りするよう誘導することができます。

ITエンジニアになりたい理由

その企業の志望理由云々の前に「そもそもなぜエンジニアという職種を目指しているの?」という問いかけです。

他の職種より待遇がいいから、手に職がつけられるからという理由でエンジニアを目指される方もいるかもしれませんが、面接の場ではそれはそっと胸の内に秘めておくようにしましょう。

苦労した経験について

いわゆる「挫折経験」ですね。職種問わず定番の質問です。

「これは開発とかプログラミングに関することの方がいいのかな」と思われるかもしれませんが、正直どっちでもいいと思います。というのもあくまで見られているのは下記の2点なので。

  • その課題に対してどのように考えたのか
  • そしてどのように乗り越えたのか

話のテーマがどっちでもいいとは言いましたが、技術云々の話の方が面接官と馬が合って話が盛り上がるかもしれませんね。

私の貧弱な回答例も以下に載せておきます。

筆者の回答

私の挫折経験としては「友人のサイトを一定期間アクセス不可の状態にしてしまったこと」です。 というのも私は友人にブログの移行を頼まれ⋯(省略)

番外編:自己紹介

これは質問というわけではないですが、ほとんどの企業でまず最初に自己紹介の時間が設けられます。

実はこの自己紹介の時間、結構大事です。というのもここで述べたことは必ずと言っていいほど面接官に深掘りされます。

つまり面接官に聞いてほしいこと・面接の中心となる話題を自分で設定できる時間なのです。

「この話だったらいくら深掘りされても大丈夫」と思える話題に引きずり込むためにも、自己紹介も戦略的に練ったものにする必要がありますね。

筆者の回答

初めまして。xxx大学、xxx学部所属のotetoと申します。 現在、ASPを運営する企業にて長期インターンを行なっておりまして、あとはアルバイトの代わりに複数のWebメディアを運営しております。 本日はよろしくお願い致します。

そのほかに聞かれた質問総まとめ

合計で15社の選考(面接)を受けた私ですが、実はそこで聞かれた質問を逐一記録していました。今回はそこで聞かれた質問全てとその時の私の回答をまとめました。

「頻出の質問はすでに対策済みだよ。もっとさ、こうイレギュラーな質問とかなかったの?」という方はぜひ参考にしてみてください。

※以下に記載する回答例はあくまで当時の自分が話したもので、当然その中には苦し紛れで回答したものも含まれます。ゆえに模範解答ではないのでご注意ください。

開発・プログラミングについて

質問実際の回答
プログラミングを始めたきっかけは?メディアをカスタマイズする際にコードを書く必要があり、そこからコードを書くことの楽しみを知り始めました。
どの技術をどのようにしてどのぐらい学んできた?Webメディアのカスタマイズでマークアップ系の言語を学び、大学のプロジェクトでRuby on Railsを用いた「大学内の忘れ物を画像認識を用いて検知・判別する教務課の方向けのWebアプリケーション」を開発しました。全て独学です。
長期インターンではどのような開発をした?LPの作成や自社のポータルサイトの改修といった、主にマークアップ系の言語を書いていました。
プログラミングをしてて楽しい瞬間は?ユーザーからフィードバックをもらえた時と、自分のメディアで学んだことをアウトプットする時です。
独学で学んできて辛かったことは?周りに頼れる人がおらず、自分一人で答えを模索しなければならなかったことです。
コードを書く上で気を付けていることは?可読性だけは勿論のこと、Howだけではなくwhy(なぜそのようなコードになるのか)も考えながら書くことです。
チーム開発で苦労したことは?メンバー間での意見の衝突があったことです。それに対して私がリーダーとして、実際に使ったいただく大学の職員の方のレビュー・意見を最優先にする、という方針にしたところ解決しました。
興味がある技術は?VueやReactといったフロントエンドのモダンな技術に興味があり、現在少しずつではありますがそれらを独学で学んでいます。
興味があるサービスは?「UberSuggest」というSEOにおけるドメインパワーやキーワードを調査できるサービスに興味があります。
サーバサイドエンジニアになりたい理由は?大学のプロジェクトにおいて教務課の方にレビューをいただいた際に、目に見える部分よりも見えない部分の改善を見せた際の方がより良い評価をいただき、サーバサイドの開発の方が自分に向いていると感じたためです。
あなたが考える「いいエンジニア」とは?「技術を目的のための手段とし、ユーザーにとっての最適なソリューションを提案でき実装できるエンジニア」です。
Rubyを勉強し始めたきっかけは?私の当時よく見ていたメディアに、Rubyの記事がありそこから興味が湧いたためです。

その企業について

  • (その企業が第一志望だと答えた際に)ウチが第一志望の理由は?
  • ウチのサービス・プロダクトの課題は何ですか?(その解決法によるビジネス的なメリットは?)
  • (その企業のエンジニアがサービス志向だと答えた際に)どこからサービス志向だと思ったの?
  • 今までの(我が社の)選考、どうだった?
  • ウチはあまり研修制度整っていないけど大丈夫?
  • 弊社のサービスに何か改善点はある?

企業選びについて

質問実際の回答
同じ志望度の企業から内定をもらった場合、最後は何を基準に決める?選考で関わった人の人柄と、パラレルキャリア(副業)が可能かどうかで決めます。
会社が2社あるとして、どちらを選ぶ?(A:1億人を幸せにするプロダクトで一部の工程に携われる、B:1万人を幸せにするプロダクトで、全行程に携われる)Bになります。理由として、私が描く将来像は「サービスを一から作れるエンジニア」で、そのためには幅広く色んな工程に携わって学ぶ必要があるとあると考えているためです。
SIerは自社開発の企業と比べての大きな一つのデメリットがあるんだけど何だと思う?2文字で答えて。「納期」だと思います。

今までの人生について

質問実際の回答
小中高、それぞれで定めた目標は?そして結果は?中学では卓球部で県大会出場を目標とし、結果としてそれを果たすことができました。高校では⋯(以下略)
現在の大学、学部を選んだ理由は?高校生の時に一つのWebメディアと出会いまして、そこから漠然的ではありますが「Web関係の仕事に就きたい」という思いが芽生えたためです。
その学部では何を学んでるの?あまり実際にコードを書く学部ではなく、コンテンツマネジメントやデザインについて学んでいます。
一番苦労した経験は?なぜ乗り越えられたのか、どう考えてどう行動したのかも合わせて教えて。友人のサイトを一定期間アクセス不可の状態にしてしまったことです。ネットや書籍の情報を参照しても一向に改善されなかったため、私は実際に自分が運営しているサイトの構造(ファイルやコード)などと逐一確認・比較しました。その結果原因を炙り出し、無事エラーを修正することができました。
チームで何か一番を目指した経験はありますか?また、完璧なチームに欠かせないものはなんだと思いますか?大学のプロジェクトで「大学内の忘れ物を画像認識を用いて検知・判別しそれを一元管理できる教務課の方向けのWebアプリケーション」を作成した時です。完璧なチームに欠かせないのは「構造が明確になっていること」で、チームで達成すべき目標やメンバーそれぞれの役割が明確で共有されている状態だと考えます。
長期インターンでは何をしている?メディアリクルーティングや入稿、カスタマーサポートなどを主に担当しておりました。最近ではエンジニア側の業務も兼任しており、LPの作成やポータルサイトの改修などにも挑戦しております。
その企業のインターンを選んだ理由は?私の2つの軸とマッチしていたためです。というのもインターンを探していた当時の私の軸としては、「アフィリエイト業界の裏を知りたい」という軸と「エンジニアとして技術力を高めたい」という軸がありまして、その2つにマッチしていたのがその企業であったためです。

将来・キャリアパスについて

質問実際の回答
エンジニアとしてのキャリアプランは?まず当面の間は開発経験を積み、10年後ぐらいにはプロダクトをマネジメントできる役割を担いたいと考えております。
なぜPdMを目指しているの?大学のプロジェクトにおいて、実際にユーザーのニーズをヒアリングし把握し、それをプロダクトに反映させることが楽しかったためです。
PdMになるためには何が必要?「ユーザーニーズを把握しプロダクトへ落とし込む能力」と「市場の動向に対する高い洞察力」が必要だと考えます。
大学4年生の1年間は何をして過ごす?内定をいただいた企業で長期インターンをしつつ、ブログに本腰を入れたいと考えています。

人柄について

T質問H実際の回答
自分の長所・短所は?長所は几帳面なところで、短所は自己顕示欲が高いわりに人の目を気にしすぎるところです。
周りからどんな人だと言われる?思慮深い人だと言われます。
友人になってあなたを紹介してください。otetoさんはとても几帳面で思慮深い人です。彼は複数のWebメディアを運営しており、その記事が読者の悩みを解決できているかを逐一確認し、できていなければその原因を探し改善、と普通の人なら疎かにしがちな作業を常日頃から行なっています。更に着眼点も素晴らしく、大学のプロジェクトにおいては彼が思慮深さ奇抜なアイデアを生み出し、滞っていたプロジェクトの進捗を加速させたこともあります。
上司から見たあなたの取扱説明書を作ります。どのようになったら赤信号ですか?私の場合は急に黙り始めたら赤信号です。その際は甘いお菓子などをあげれば治ります。
同僚でいて欲しい人はどんな人?常に色んなことにアンテナを張り、社内外問わずアウトプットしている人です。
もしやりたくない仕事をしなければいけない時、どのように取り組む?どんな業務からでも学べることがある、と意識しながら取り組みます。

その他

質問実際の回答
ブログ運営を始めたきっかけは?「〇〇」というメディアとの出会いがきっかけでして、そのメディアの読者の悩みを解決することだけに注力した記事を見て、自分も検索エンジンを使って悩みを解決される側から悩みを解決する側になりたいと思ったためです。
ブログの収益は?大体ではありますが、うまい棒〇〇本分ぐらいです。
ブログを続けられるモチベーションは?「誰かの悩みを解決すること」が何よりのやりがいになっているからです。私はメディア運営を「3つのゲーム」と捉えておりまして、一つ目は「検索上位10件に自分の記事を表示させるゲーム」、2つ目は「サイトという名の自分の箱庭を成長させていくゲーム」、3つ目は「誰かの悩みを解決するゲーム」といった風にです。その3つ目の「誰かの悩みを解決する」ということが何よりのやりがいになっているため、ずっと続けられております。
ブログは今後も続けていくの?生きている限りずっと続けていきます。
デザインは独学で学んだの?全て独学です。
社会人と学生の違いは何だと思う?学生は「合格点」に届くよう目指すべき立場で、社会人は「期待値」を超えるよう目指すべき立場だと考えます。

エンジニア面接の攻略法

エンジニア面接を少し楽にするかもしれない攻略法をご紹介します。

積極的な学習の姿勢をアピールする

よほどの企業でない限り、新卒の学生に求めるものは「技術力<ポテンシャル」です。

「入社後も積極的に技術をキャッチアップしてくれそうだな」と思っていただくことが肝で、日々インプット・アウトプットしてること、つまり自走力をアピールすることが大切です。

ちなみに私の場合は下記2点を話題に出すことが多かったです。

  • 本ブログにて学んだことのアウトプットをしている
  • Qiita等の他にも有名ベンチャー企業のテックブログを覗いている

分からない技術は分からないと言う

当然ですが、現役のエンジニアの方には技術面では到底及びません。なので話の中で「んんんっ⋯!?何語ですかそれ⋯?」のように分からない単語や技術が出てくることも。

そんな場合は無理に付け焼き刃の返答をするよりも、分からない旨を正直に伝えるのがベストです。分からないことを分からないと言えるのも大事なことです。

そもそも知らない技術の話にならないように、自分が学んできた技術やポートフォリオの話に持っていくことを意識するのも良いですね。

ポートフォリオの話でペースを掴む

ポートフォリオの話題なら、言わずもがな自分が触れた技術なのでそれ相応の知識もあるはず。自分の得意な分野の話に持ち込みましょう。

更にポートフォリオの話題では下記ような技術以外の点の方が重要視される・聞かれる傾向にあるので、それらを押さえておけばOKです。

  • どのようにしてそのポートフォリオを作るに至ったのか
  • どのような問題を解決できたか
  • どのような工夫をしたのか

サンドウィッチ話法を使う

「サンドウィッチ話法」結論を最初と最後に話すテクのこと。以下に例を示します。

(結論)私はツンデレが好きだ。 (根拠)何故なら普段の強気な「ツン」と時折見せる「デレ」のギャップに萌えてしまうからだ。 (結論)なので私はツンデレが好きだ。

「別に大したテクじゃないじゃん」と思われるかもしれません。そう、全然裏ワザでもなんでもないことなのですが、いざ面接本番になると緊張や想定外の質問もあり、中々できないものです。「面接本番には魔物が潜んでる」とよく言いますよね。

面接対策の常套句として「結論ファーストで答えろ」というのがあると思いますが、面接官も人間なので根拠を聞いているうちに「結局何が言いたかったんだっけ⋯?」となることも少なくありません。

そこで結論をお尻にも付けることで、言いたいことを再び印象付けることができます。

台本を用意しない

「〇〇と聞かれたら△△と答えて、□□と聞かれたら⋯」といった風に、想定質問に対してあらかじめ定型文を作る・台本を作っていた時期が私にもありました。

しかしこの方法だと面接前はそれを覚えているかどうかに気を取られ、面接中はそれを間違わずに話せるかを意識してしまい事故を招く可能性が高いです(作ってきた回答を話すのが好ましいかどうかは別として)。私も当初はこの方法で覚えてきたことを話すのに精一杯になり、会話自体が成り立たなかったこともあります。

「でもさ何も多少は話すこと覚えてなくちゃ無理ゲーじゃない?」と思われますよね。ごもっともです。

なので志望動機の場合それを構成する要素、就活の軸の場合はそれぞれの軸、といった風に想定質問に対する回答の核となる要素だけを覚えておくのがベストです。例えば以下のように。

  • 志望動機は「〇〇」と「△△」の2つに魅力を感じたことを話す
  • 〇〇に魅力を感じた理由として〜〜の経験の話をする
  • △△の理由として〜〜の経験の話をする

あくまで面接5分前でも思い出せるぐらいのボリュームにしておきましょう。

抑揚を付ける

身の回りに「あっ⋯この人の話にはなんか引き込まれるな」という人はいませんか?その方は話に”抑揚を付ける”のが上手い可能性が高いです。

いくら凄い話の内容でも、ロボットのように平坦な話し方だと面接官には響かないケースが多いです。

抑揚をつけるためには練習するしかないです。自分が「話すのが上手いなぁ」と思う人の話し方を真似するだけでも効果はあると思います。

ちなみに当時の私はYoutubeの「セイト先生」の話し方を参考・真似して抑揚をつけることを意識していました。よければ参考にしてみてください。

面接ではなく雑談だと意識する

「精神論かよ」と思われるかもしれません。ですが結局面接というのは「この子と一緒に働きたい」と思わせることができればミッションコンプリートなわけです。

「目の前にいる人は気さくな親戚の叔父さんだ」ぐらいの気持ちでいきましょう。

当時の私も野良犬のように面接官に対してガルルと構えていたことがありますが、面接官を敵だと思うのではなく自分の魅力を見つけようとしてくれる「味方」だと思うことも大事です。

エージェントで面接対策をしてもらう

私は主にエージェント経由で就活を行なっていましたが、新卒エージェントだと下記のようなメリットがあります。

  • 企業ごとの面接対策をしてくれる
  • 過去の傾向から想定質問が分かる

エージェントは賛否ありますが、私の意見としては「ガンガン利用しようぜ」って感じで、特にWebエンジニア志望の場合は使わない手はないと思っています。

「そもそもエージェントとは?」という方や「エージェントを使うメリットって?」という方は以下の記事を参考にしてください。

【内定獲得】レバテックルーキーの評判は?文系未経験が利用してみた口コミ

よくしていた逆質問まとめ

逆質問はテンプレのものに頼らず、本当に自分が聞きたい事を尋ねるのがベストだと思っています。ですが「どうしても逆質問が思い浮かばない」という時もありますよね。

そんな方向けに、私がよくしていた逆質問をご紹介します。

使われている技術について

技術について質問することで、そういった技術についての興味・関心をアピールできます。

しかしその企業で使われている技術スタックは募集要項などに記載されていることが殆どで、「この子調べてないのかな⋯?」と思われてしまい逆に評価を下げる要因になり兼ねません。

なので以下のような現場のエンジニアにしか聞けないような具体的な質問をするのが良さげです。

  • 「自分も〇〇について現在学んでいるのですが、△△の機能はどのようにして〇〇で実装しているのですか?」
  • 「〇〇のサービスの△△の部分はどのように実装されているのですか?」

ただ質問をするだけでなく、1つ目の例のように枕詞をつけるのも大事ですね。意図があって質問していることをアピールすることを忘れずに。

面接官の経歴について

面接官だって私たちと同じ人間で、自分のことを語りたい生き物です。

そこで、面接官自身に関する質問をしてみましょう。

その企業に入社した理由を聞けるだけでなく面接官の「この子、俺について興味持ってくれてるんだ」と思わせることもでき、一石二鳥です。

ちなみに私の場合は、以前に超大手企業で勤めていらっしゃった現CTOの方に経歴や以前の企業の企業でのプロジェクトの話など色々突っ込んたところ、話がとても盛り上がりました。

まとめ

以上、「新卒Webエンジニア面接で実際に聞かれた質問総まとめ」でした。

上で紹介したことを意識し、場数を踏むことで私の場合はだんだんと面接が楽しくなり、その結果第一志望群の企業からも内定を獲得できました。なんだかんだ楽しむことが面接攻略の一番の近道なのかもしれませんね。

かくいう私、新卒未経験がWebエンジニアになるまでにやったことは下記記事で詳しくまとめています。

【独学・文系でも出来た】新卒未経験がWebエンジニアになるまでにやったこと