入社前に内定者アルバイト(インターン)をするメリットとやるべき理由
- 入社前の内定者アルバイトのお誘いがあったけど参加しようか迷っている
- 内定者インターンって実際どうなの?
という方に向けて、入社前に内定者アルバイトをするメリットとデメリット、その実体を解説します。
内定者アルバイトのメリット
- 入社後のミスマッチを防げる
- スキルを身につけながら給与を貰える
- 社会人としての経験を積める
- リモートでアルバイトができる可能性がある
入社後のミスマッチを防げる
よくありがちな、入社前と入社後のミスマッチ。
「入社しないと分からない」とよく言われる通り、会社の内情は実際に働いてみないと分からないものです。
しかし内定者アルバイトの機会があれば、その仕事が本当に自分に向いているのか、職場の環境はどうなのかを身を以て確認することができます。
ぶっちゃけ就活の時の企業研究だけじゃ内情なんて分からないですよね。実際僕も1社目の企業で3か月ほど内定者インターンをしましたが、ミスマッチがあり内定を辞退しそこから就活をやり直した経験があります。
【体験談】エージェント経由の内定を承諾後に辞退する際に注意すべきこと
あくまでアルバイト(インターン生)という立場で正社員として入社したわけでもないので、辞退したとしても自分の履歴書に傷は付きません。
要するに「お試し入社」ができる、これが1番の内定者アルバイトの魅力ではないでしょうか。
スキルを身につけながら給与を貰える
このご時世、何を学ぶにしてもお金がかかります。現場で通用するスキルを学ぶなら尚更です。
しかし内定者インターンの場合、本来自分がお金を出すべきほど価値のあるスキルを、給与を貰いつつ身につけることができます。
自分も実際「元々ある程度のスキルを持ってなきゃキツいんじゃないの?」と思っていましたが、アルバイトは即戦力になることは期待されていません。 できなくて当然…とまではいきませんが、ある程度できないことは許容してもらえる環境です。
社会人としての経験を積める
いち早く社会人としての経験を積めるのはかなり大きなメリットなのではないでしょうか。
「社会人の経験」と一口に言っても分かりにくいと思うのでその例として、実際僕が内定者アルバイトに参加した理由を以下に挙げてみます。
- 技術力を付けたい
- 大学生から社会人になった時のギャップ・負担を少しでも軽減したい
後者については、週5で働くようになって頭も体もついていかなくなる恐れがあり、その予防線として少しでも体を慣らしておくためです。
要するに、自分にとっての「社会人の経験」は「社会人の生活リズム」にあたるわけで、のほほんと暮らしている自分に鞭を打ちたかったわけですね。
社会人になった際に生まれるかもしれない障壁を、学生のうちに減らしておけるのは大きいかもしれません。
リモートでアルバイトができる
職種・業過により様々ですが、近頃はリモートでのインターンが増えています。
学生の場合、内定先の企業から家が離れている場合が多くでしょうから、リモート可なアルバイトは嬉しいですよね。
実際僕が内定者アルバイトをした2社に関しては、どちらもリモート可でした。 (2社目の現在の企業に関しては、有難いことにフルリモートです)
そもそもこのご時世なので、リモートで業務ができないような企業は内定者アルバイト自体ができない可能性が高いです。
内定者アルバイトのデメリット
良いことづくめのように思える内定者アルバイトですが、少なからずデメリットも存在します。
- 十分な教育や研修が受けられない
- 大学の勉強が疎かになってしまう
十分な教育や研修が受けられない
新卒入社後は研修や教育制度などが基本的にあるかと思いますが、インターン生の場合、新卒者と比べると手厚さという意味では格段に劣ってしまいます。
実際僕も、基本的なことは教えてもらえたのですが、あとは資料を見て「分からないところがあれば聞いてね」と任される状態でした。
ちなみにブラックだったわけではありません。むしろ超ホワイトな企業でしたし、上司(メンター)の方も人格者で、周りの社員の方も優しい方ばかりでした。
ですが自分は所詮未経験、かつ専門の学部を出たわけでもなく独学で学んできた身。自分で手探りで進めていくことばかりだったので、かなり大変でした。
要するに受け身の姿勢だとダメで、「あくまでインターン生・アルバイトという立場なので仕方がない」とわきまえられる方でないと、色々と不自由な面があるかもしれません。
大学の勉強が疎かになってしまう
アルバイトに本腰を入れてしまい、大学の単位を落としてしまう可能性があります。
実際周りに、シフトを入れすぎて前期で多くの単位を落としてしまいその年度の後期は凄い大変だった、という学生もいました。(中々レアなケースだとは思いますが)
「そもそも大学の方で手一杯な人は内定者アルバイトなんてしない」と言われるとごもっともなんですけどね。
体験者が語る、内定者アルバイトの実態
企業とのミスマッチの話でも触れたように、僕は2社の内定者アルバイトを経験しています。(現在も内定先の企業でインターン中)
なので次は、内定者アルバイトをするにあたってよくある疑問に答えていきます。
※当然ではありますが、内容や条件に関しては企業によって異なります。以下に綴るのはあくまで一例あり、全ての企業に当てはまることではないのでご注意ください。
始めたタイミング
基本的に学生の希望通りの時期に始められる企業がほとんどで、入社の3か月前ぐらいから始める学生が多いです。
実際、僕の開始時期は以下の通りでした。
アルバイト先 | 期間 |
---|---|
1社目 | 3年生の11月〜2月 |
2社目(現在) | 4年生の6月〜 |
1社目に関しては、内定をもらった直後の3年生の11月から始めたことになります。
企業が受け入れてくれるタイミング
就活の面接ではことあるごとに内定者インターンの詳細を確認していましたが、どの企業も基本的に(極端なタイミングでないかぎり)いつでも受け入れ可能、とのことでした。
新入社員が入社する4月辺りに関しては、企業側も受け入れでごたごたするため厳しいかもしれません。(実際僕も5月からの開始を希望していましたが、上記の理由で1か月遅れとなりました)
ですが中には「可能なかぎり入社のnか月前から始めることを推奨します」と半強制的な企業もあるので、その辺りは要確認になります。
頻度
- 卒論やら研究やらで忙しい
- 3年生のうちに殆どの単位を取りきったが、別にやりたいことがある
このように4年生になっても学生によっては忙しい場合があるため、シフトの組みやすさは気になりますよね。(ちなみに自分は後者の理由でした)
出勤の頻度についてですが、自分の場合は1日8時間を週に3回でした。
企業としては「インターン生はできるだけ学生生活の方を優先してほしい」というスタンスだったため、何かと自由でしたね。
その辺りは余程でない限り、どの企業でも普通のアルバイトのように融通が利くと思います。 ですが「この曜日は4時間で、こっちの曜日は3時間」といった風に1日の勤務時間に関しては融通が利かず、正社員と同じ1日8時間が基本的でした(特別な事情がない限り)。
「1日8時間って…社会人はこんなにキツイのか」と最初は衝撃を受けましたが、大学生から社会人になった時のギャップを和らげるという意味では良い機会だったかもしれません。
時給
お金以外に得るものが多いインターンではありますが、やはり給与面も気になりますよね。実際僕も無給の場合参加していなかったと思います。
そんな僕のインターン先の企業の時給は以下の通りでした。
アルバイト先 | 時給 |
---|---|
1社目 | その地域の平均のおよそ1.1倍 |
2社目(現在) | その地域の平均のおよそ1.5倍(入社2か月目から) |
現在の企業では初月は平均程度だったのですが、2か月目以降はその1.5倍になり驚いたのを覚えています。(もしフルタイムで働いた場合、都内勤務の新卒の初任給の額を超えるほどでした)
技術力を身につけることができ、それでいて給与ももらえる。自分にとってはまさに願ったり叶ったりの環境でした。
まとめ
ここまで聞くと「内定者アルバイトが正義」のように思えてしまうかもしれませんが、ぶっちゃけ全員が全員やらなくてもいいと思います。
社会人と比べて大学生が圧倒的に持っている「時間」をどう有意義に使うかは、学生それぞれの将来の目的によって変わってきますから。
その時間の有意義な使い方が内定者アルバイトにあたるならやるべきですが、周りがやってるからと惰性で参加するのだけはおすすめしません。
自分にとって有意義たるものなのか、それを見極める際の参考にしていただければ幸いです。