【危険?】Web面接でカンペを使うのをおすすめしない理由
- Web面接でカンペを使うのってアリ?
- せっかくのオンラインなんだからカンペ使わなくちゃ勿体なくない?
- 賛否分かれるけど実際どうなの?
という方に向けて、Web面接でカンペを使うのをおすすめしない理由とデメリットについて解説します。
Web面接でカンペを使うのはアリなのか
まず結論から。オンラインでの面接においてカンペを使うのはアリですが、あまりおすすめはできません。
それは私が実際にカンペを使い数社の面接を受けた結果、デメリットの方が大きかったからです。結果的にカンペを使わなかった時の方がより良い結果になりました。
もちろん上手く立ち回れば相手の面接官に悟られることはありませんし、使うかどうかは個人の自由です。
ですがこれから述べるデメリットを伴う「ハイリスクハイリターンな手法」だということは忘れないようにしてください。
カンペをおすすめしない理由
なぜ選考を有利に進めてくれそうなカンペを使うのをおすすめしないのか、それは3つのデメリットがあるためです。
不自然な目線になる
カンペを使ってしまうとそちらを見ようと目線が動いてしまいます。ゆえに落ち着きが無いと思われるだけでなく、最悪面接官に見透かされる可能性もあります。
Web面接では相手の顔以外の情報があまり映らないゆえに、相手の細かな視線移動にも気が付きやすいですよね。もちろん相手の面接官にも同じことが言えます。
ちなみに、ちょうど相手の目が映るところにカンペを用意するという手もあることにはあります。さも相手の顔を見ながら話しているように見せる方法です。
ですがそれだと相手の顔が隠れてしまい、感情や会話のテンポが掴めなくなってしまいます。「相手の目を見ない方が緊張しないで話せる」という方はアリかもしれませんが⋯
台本を読んでるようになってしまう
カンペを使ってしまうと、どうしても話している様子・内容が台本を読んでいるようになってしまいます。
- 定番質問ならまだしも、ほとんどの質問に対してはある程度考える(考えてしまう)時間があるはずなのに、間髪入れず回答する
- 抑揚が付かず、ロボットのように無機質な話し方になってしまう
「どんな質問が来てもいいように」と理論武装したり、「この質問に対しての深掘り対策あまりできてないから」と予防線貼っておきたくなる気持ちも分かります。たとえどれだけ面接対策や企業研究をしたとしても、面接が控えているとどうしても不安は尽きませんからね。
そこでカンペを用意しておけば気持ちも楽になりますし、自分の味方が増えたようで安心感も増します。
ですが面接はあくまで「会話」です。「発表」ではありません。
今日、企業が学生に対して最も求めていると言われているコミュニケーション力ですが、的確な回答ができるだけでそれを満たしている学生だとは判断されないでしょう。
各質問に対して企業が求めている回答ができるかどうか・求めている人物像に近づけるかどうかも大事ですが、その面接官に「この子と一緒に働きたい」と思わせることも重要です。
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対面の面接で苦労する
オンラインでの選考が主流になってきてはいるものの後半の面接は対面で行う、という企業も少なくはありません。
今までWebが主流だった学生があまり場数を踏まない状態で急に対面の面接に臨むとどうなるか。そう、めちゃくちゃ緊張します。
これは誰もが通る道で、緊張のあまり頭が真っ白になってしまうことや支離滅裂なことを言ってしまうことも珍しくありません。今まで画面の向こうにいた存在が目の前にいるのですから、仕方ないですよね。
そこでもし今までずっと「カンペありき」のWeb面接をしてきた場合はどうなるでしょうか。
言わずもがな、事故る可能性は大いに上がりますよね。カンペを使っていた人にとっては、今まで氷を持ってぬるま湯にいたのに急に氷を取り上げられ熱湯に浸かるようなものです。
カンペを使うべき面接とは
ここまででカンペを使うデメリットとおすすめしない理由を綴ってきましたが、選考の形式によっては使うことをおすすめするものもあります。
研究不足な企業の選考
研究があまりできなかった企業、言い換えればそこまで志望度が高くない企業に対してです。
というのも、受ける企業全てに対してしっかりと企業研究をしてそれをわざわざ頭に叩き込むのは非効率です。
なのでそれをカンペにメモしておけば、頭に入れ言語化するための用意という労力を削減できるだけなく、その企業絡みの「知らなきゃ答えられないような質問」を問われた時の対策ができます。
プレゼン発表
企業によってはとあるテーマが指定されそそのテーマに関してプレゼンを行う、という選考があります。
そういったプレゼン選考においてはカンペは活用すべきだと思います。
本来ならスライドを見ただけて話す内容が出てくるぐらいにするのが理想ですが言うてそれも厳しいので、その予防線としてメモを用意するのが周到です。
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まとめ
- Web面接でカンペを使うのはハイリスクハイリターンなので、あまりおすすめはできない
- いわゆる「滑り止めの企業」の選考や、プレゼン選考の際には活用すべき
「せっかくのオンラインなんだからカンペ使わなくちゃ勿体なくない?対面じゃないこの機会を活かしたい」という気持ちも分かりますし、もちろん「カンペを使うのはダメ」と否定する気は毛頭ありません。
ですが実際私はカンペを使わないようにしたところ選考通過率が上がりました。
人によると言われればそれまでかもしれませんが、「面接のたびに毎回カンペ用意して頼りきりだった」という方は一度見直してみるもよいかもしれませんね。