HHKBのキーボード配列はJISとUSどっちがいい?【両方使ってみた】
- HHKBのType-Sを買いたいがキーボードの配列で迷っている
- JIS・USそれぞれのメリットって?
- 英語配列を使っている人が多いけどなんで?
という方に向けてHHKBにおけるおすすめのキー配列について解説します。
実際にどちらも購入し試してみたのまとめたものなので、その辺りの使用感などもお伝えできればなと思います。
それぞれのメリット・デメリット
JIS配列
メリット
- かな入力ができる
- 英数/かなの切り替えが簡単
- Enterキーが大きい
デメリット
- 記号の配置が複雑
- Enterキーが遠い
上で挙げたのはHHKBに限ったことではなく、ほとんどのJIS配列のキーボードに共通して言えることです。
さらに上のメリット・デメリットはUS配列と比べて初めて露見するものなので、今までJIS配列しか使ってこなかった人にとってはそれが標準なので気にもしない点でしょう。
ちなみに刻印に関してですが、HHKBは配列問わずアルファベットの刻印しか無いので「日本語配列はかなの刻印があって嫌」という理由で敬遠されていた方でもその点に関しては問題ありません。
US配列
メリット
- Enterキーが近く、なおかつ横に長い
- 記号の配置が合理的
- ホームポジションが中心になる
- キー数が少なくシンプル
大半がどのUS配列のキーボードにも共通するメリットですが、その中でもHHKBは比較的Enter
キーが長いことが特徴です。
「小指に近くなるとはいえ、JISみたく縦長じゃないと打ちづらいやろ」と私も使用前までは思っていましたが、ところがどっこい。HHKBは比較的Enter
キーが横に長いので、その近さも相まってホームポジションを保って容易に打つことができます。
実際私も元々JIS配列に慣れているためEnter
キーは大きい方が打ちやすいというイメージがありましたが、そもそもUS配列しか使っていなければそんな固定観念は生まれないでしょうし、使い続ければそれも払拭されると思います。
さに余計はキーを省いているため、シンプルかつ洗練された構造になっているのもたまらないポイントです。
デメリット
- 英数/かな切り替えが面倒
F1-12
キーとカーソルキーが無いSpace
キーが長いFn
キーが右下にしかない
デメリットをたくさん挙げましたが、ぶっちゃけ大半は慣れによって解消されます。
ですがやはりHHKBのUS配列特有の、F1-12
とカーソルキーが無い点は明確なデメリットになり得ます。文字キーよりもカーソルキーを使って作業しがちという人にとっては死活問題になりかねませんので、そういった人には正直おすすめできません(ちなみにどうやってカーソル移動するのかというと、Fn
キーとその他のキーを用いることによって代用します)。
あとはSpace
キーがとにかく長いです。専用のアプリを使えば日本語配列のようにワンキーで英数/かな切り替えができることは後述しますが、その切り替えに使うcommand
キーもSpace
キーが長いことによって非常に押しにくいです。
仮にその英数/かな切り替えを割り当てなかったとしても、command
キーは多用するものですよね。ショートカットを多用する人にとって生命線とも呼べるキーが叩きにくいのは明らかにデメリットの1つでしょう。
私がUS配列を選んだ理由
ここまで両配列のメリット・デメリットをご紹介してきましたが、かくいう私は両方を実際に買って試した結果、US配列の方を選びました。
US配列はメリットが大きいもののJISから変えるとなるとデメリットも多くなるという、いわば「ハイリスクハイリターンの配列」です。
しかしなぜそれを選んだのか、詳しく見ていきましょう。
専用のソフトを使えばcommandキーで英数/かな切り替えできる
US配列を選ぶ際に懸念されがちな、英数/かな切り替え問題。
ですがKarabiner-Elementsというソフトを使えば、簡単に日本語切り替えができるようになります。いわば最大のデメリット消失です。
「いやいやUS配列でも日本語配列のようにワンキーで切り替えたいんだ」と思った方。このKarabinerを使えばなんとそれが可能になります。
というのもHHKB(US配列)にはSpace
キーの左右にあるcommand
キーを、JIS配列の英数/かな
キーのように扱えるようになるのです。
詳しくは下記記事にまとめているのでぜひ参考にしてください。
【Mac英語配列】Commandキー1つで英数/かな切り替えする方法
エンジニアにとって重要な記号が打ちやすい
(執筆時点ではまだ学生ですが)今後はエンジニアとしてタイピングする機会の方が圧倒的に多く、その中でも特に使いがちな記号の打ちやすさを重視したところ、US配列一択となりました。
- クォーテーションキーを打つのが楽
- 対になる記号が隣り合っている
といったこと以外に、ソースコードを書く場合だと’
を使う機会が多いのでShift
キーと組み合わせずに小指1本で打てるのはかなり大きいです。
さらに{}
や+-
といったような対になるキーが近くにあるのも本当に助かります。
「エンジニアはUS配列一択」と巷ではよく言われますが、HHKBの場合もその通りだなと実感しました。
右手がカーソルキーに触れない
自分はずっとMacのバタフライキーボードを使ってきたせいもあってか、手を浮かせずキーボードに乗せちゃうタイプなので、JIS配列の場合だと手首と掌の真ん中ぐらいがちょうどカーソルキーに当たってしまう、という悩みを抱えていました。
そこでHHKBのUS配列の場合はカーソルキーが無いのでこの悩みも解消されました。
カーソルキーが無いことにも慣れる
買った当初はカーソルキーの有り難さを身に染みて実感していましたが、使い続けると案外慣れてくるものです。
先程「右手がカーソルキーに触れない」ことに触れましたが、カーソルキーがあることよりそちらの恩恵の方が遥かに大きく、実際自分の場合だと別のショートカットで代用できちゃうので全く問題ありませんでした。
まとめ:売る前提で両方買うのもアリ
HHKB実物を置いていてなおかつ試打できる実店舗は数えるぐらいしかありません。
なので迷っている場合は、私のように両方買って実際に試してみるのも全然アリだと思います。フリマアプリなどで新品同然のものは高値で取引されているので、最悪合わなかった方は売ればいいですからね。