【体験談】治験バイトが大学生にとってウマすぎる理由【ブログも書ける】
- 大学生だけど治験バイトって実際どう?
- 治験って危険じゃないの?
- 治験の実体験が聞きたい
と思っていた自分が、実際に2週間程度の治験を受けてきました。
そこで、リアルな治験の実情や治験バイトを大学生にこそオススメしたい理由などをまとめてみます。
そもそも治験バイトとは?
そもそも治験を知らない人向けに、治験とはそもそも何なのか押さえてましょう。
人における試験を一般に「臨床試験」といいますが、「くすりの候補」を用いて国の承認を得るための成績を集める臨床試験は、特に「治験」と呼ばれています。
引用元:「治験」とは - 厚生労働省
まあ要するに「薬を世に出すための安全性を確かめるための実験」というわけですね。
あくまでボランティア
お金がもらえるのでバイトと勘違いされる方も多いですが、治験は一種のボランティアです。
なぜボランティアなのに報酬が発生するかというと、もらえるお金はあくまでそのボランティアの不利益面を救済するもののためです。
なので巷でよく使われる治験「バイト」という言葉は不適切で、治験「ボランティア」というのが正しい表現になります。まあ言い方なんてどっちでもいいんですけどね。
安全なの?
「治験ってなんか怖い」「モルモットにされそう」といった風に安全性に不安を持たれる方も多いと思います。
そう、医療機関から提供された薬を摂取しなければいけないのですから、そのようにマイナスの印象を持つのも仕方がないのかなと。実際僕も参加前は、副作用などで体がおかしくなったり最悪天に召されるのでは?なんて考えていたりもしました。
実際過去に悪いニュースとして取り上げられたこともあるように、確かに「100%安全」とは言い切れません。過去に死者が出たり、副作用で身体に異常をきたしたことなどがネットで話題になったりもしましたよね。
ですが治験を行える病院は国やらなんやらの審査を通らないといけないので、基本的に安全です。先ほどのようなものもごく一部の事例で、滅多にはないことです。飛行機の墜落のドキュメンタリーなどを見て飛行機に乗りたくない、なんて人がいますがそれと一緒です。全体から見たらほんの一握りの割合になります。
万が一、体に不快感を感じた場合でも即座に治験を中断できるので、その辺りは安心していいと思います。
治験バイトが大学生におすすめな理由
- 自分が好きなことをしてお金がもらえる
- 規則正しい生活が送れる
- 合格率が高い
- 拘束時間を気にしなくていい
自分が好きなことをしてお金がもらえる
治験では拘束時間の中の食事、薬の摂取などといった毎日のルーティンを除いた時間は完全に自由な時間です。
- 施設に置いてある漫画を読む
- ベッドの上でゲーム・PCをいじる
- ひたすら寝る
などなど、施設から出る・過度な運動をする・勝手に食事をするといった非常識なこと以外は基本的に何をしても自由です。(ただし薬の摂取時間間近に寝ることに関しては禁止されていました)
ちなみに僕の場合は主にブログを書いたりコードを書いたりして過ごしていました。元々インドアな人からすると、普段通りの生活をしながらお金をもらえるというまさに天国のような環境ですね。
規則正しい生活が送れる
健康的な生活を送れるのも治験のメリットの1つです。
具体的なものとして以下の2点が挙げられます。
- 決まった時間に栄養バランスが整っている食事の提供される
- 就寝時間が決まっている
流石に運動はできませんが、食事・睡眠面では申し分ない環境でしょう。
「この頃生活リズムが崩れてきているから矯正したい」という方にとってはうってつけの環境かもしれません。
合格率が高い
健康体の場合、診断を合格しやすいのもメリットの1つ。
会場によっては倍率がかなり高い場合もあるので、治験の選考と言えど馬鹿にはできません。特に都心の会場はごった返します。より良い条件のものを見つけても診断に合格できず参加できない、という事態になりにくいのが大学生のメリットでしょう。
しかし健康な人でも落ちることがある、ということをよく聞きますよね。確かに以下のようなことをしてしまうといくら健康な人でも普通に落選します。
- 前日に脂肪分が多く含まれるものを食べてしまう
- アルコールを摂取してしまう
- 過度な運動をしてしまう
- 診断時に体内の水分量が少ない
ですがこれらはどれも意識すれば対策できることです。しっかりとそれらを意識し、健康体な大学生は高い確率で受かるでしょう。
拘束時間を気にしなくていい
普通のバイトと違って、多くの治験は報酬は高いものの宿泊を余儀なくされます。
そこが治験のデメリットでもあり1つの壁のようなものになっていますが、「時間」がある大学生にとっては問題ありません。特に、時間が有り余る長期休みなどは絶好のチャンスでしょう。
逆に言えば、大学生の間ぐらいでしかまとまった時間はそうそう確保できず、社会人になってからでは中々参加に踏み出せなくなってしまいます。
もし仮に「家族に治験のことをあまり知られたくない」という場合でも、一人暮らしの大学生の場合は気にしなくていい。これもメリットの1つですね。
治験バイトの体験談
参加した理由
そもそも僕が治験に参加した理由についてですが、勉学の関係上、長期休暇(夏休み&春休み)ぐらいでしかバイトができなかったのでまとまった日でお金が稼げるものを探していました。
そこで「基本暇」や「自由時間は自分の娯楽に当てていい」という噂に惹かれ、そこで社会勉強の一環として申し込んでみることにしました(物は言いよう、ですね)。
「ブログを書きながらお金が貰えるなんて最高やん」と当時の僕にとっては願ったり叶ったりの環境でした。まさにユートピア。
申し込みから終了までの流れ
治験申し込みから治験終了までの大まかな流れはこんな感じです。
- 治験申し込み
- 健康診断&説明会
- 合格の旨の案内が届く
- 治験本番
- 治験終了
この期間、およそ2か月程度。
というのも治験本番は2週間でしたが、実際にその治験を受けられるかを判断する合否の判定におおよそ2週間程度掛かったのでそのような長いスパンとなりました。
この辺りの期間は受ける病院によって変わってくるとは思いますが、合否の判定にある程度時間がかかることは念頭に入れておいたほうがいいでしょう。
健康診断と説明会
申し込み後、まずはその人がその治験に適性があるかを測る健康診断が行われます。内容は大学の健康診断と同じようなものでした。
その後、説明会。色々書類を書いたり、諸注意を聞いたりします。
そこから数日後に合格の案内が来て、治験本番に参加となりました。
治験本番
流石に参加した会場や薬のタイプまでは公表できませんが、大変だったことや想定していなかったことが多くありました。
- 初日に9時間ほどベッドから離れてはいけない時間がある
- ベッドの上で拘束される
- 参加者同士のベッドの距離が近い
- お風呂の利用には時間制限がある
特に初日のベッドの上で拘束される時間はキツかったです。
これが全ての泊まり込みの治験に共通してあるものかどうかは分かりませんが、薬の投与の直後の関係でベッドの上で半日近くを過ごさなければいけませんでした。ちなみにトイレにも行けませんし、その間は何も口にしてはいけません。
更にその間は一定時間ごとに採血があるので、動けないしちょっと痛いしで結構辛いです。
ですがそれも初日だけだったので「これが終わればあとは自由だ」と思うことでなんとか乗り切れました。暇つぶしが下手な人にとっては苦痛だと思います。参加前に「自分がやっていて時間を忘れて(ベッド上でできる)夢中になれること」を探しておくといいかもしれません。
更に、他の参加者の存在も若干のストレスでした。
この辺りに関しては事前からある程度覚悟していると思いますが、他の参加者と数日同じ屋根の下で共に過ごすので、どうしても他の人の発する音が耳に入ってきます。ベッドの距離が近いなら尚更です。
まあこればかりは仕方ないことなので我慢するしかいないですね。「どうしても音が気になりそう」という場合はノイズキャンセリングのヘッドフォンなどを持っていくと重宝しますよ。
持っていってよかったもの
ほとんどの治験では「〇〇を持って来てくださいね」と指定があるのですが、それ以外で持っていってよかったと個人的に思うものを紹介します。
物 | 理由 |
---|---|
参考書,本 | 病院内の本に飽きた時のため |
ヘッドフォン | 他の人の音が気になる人は必須レベル |
ポケットWifi | PCいじる人はぜひ欲しいところ |
体温調節用の服 | やけに寒い(暑い)時があるため |
この中でも特に大事なのがポケットWifi。
ほとんどの病院ではフリーWifiがあるとは思いますが、多くの参加者がいる影響で繋がらないことがよくあります。僕の場合は「wifi通ってます」とかいう張り紙がありつつも何故か繋がらず、仕方ないので有料のプランをその場で契約しました。
PCなどを多用される方は準備しておくと安心ですよ。
まとめ
以上、治験のバイトを大学生にこそオススメしたい理由と体験談でした。
基本的に安全だと上では述べましたが万が一の事態に備え、参加する際はしっかりと説明を聞いて不明点を解消してから臨むようにしてくださいね。