【脱CDN】Font Awesomeをローカルにダウンロードして読み込む方法

メリット

  • CDNを利用しないので、リクエストが減りサイトの速度を改善できる
  • PageSpeed Insightsでの「ウェブフォント読み込み中のテキストの表示」を解消できる

今回はWordPressを例として、実際にFont Awesomeをローカルにダウンロードして読み込んでいきます。

読み込み方法

1. ローカルにダウンロード

まずFont Awesomeのダウンロードページにアクセスします。

zipファイルをダウンロード\n

右下にある「Download Font Awesome Free for the Web」をクリックしてダウンロードします。

2. ファイルの整理

ファイルを解凍する

まずファイルを解凍します。

cssとwebfontsという2つのディレクトリ

今回アップロードするのはその中のcsswebfontsという2つのディレクトリです。

all.min.css以外を削除する

アップロードする前にまずcssディレクトリの中のall.min.css以外を削除します。

2つのディレクトリをアップロードする

csswebfonts、2つのディレクトリをFTPソフトなどを使ってアップロードします。子テーマ直下に置くのがおすすめです。

ファイルの階層を示した図

少しわかりにくい場合は、ファイルの階層を示した上記図を参考にしてみてください。

この通りの構成にしないとFont Awesomeが上手く読み込めないなのでご注意を。

3. all.min.cssを読み込む

<link
rel="stylesheet"
href="<設置したディレクトリ>/css/all.min.css"
type="text/css"
/>

あとは上のように、先ほど設置したall.min.cssheadタグ内で読み込みます。

<link
rel="stylesheet"
href="/wp-content/themes/<子テーマ>/css/all.min.css"
type="text/css"
/>

もし子テーマ直下に設置したのならこれでOK。これでFont Awesomeを読み込めたはずです。

// FontAwesome
function sng_font_awesome_cdn_url() {
if (get_option('use_fontawesome4')) return 'https://maxcdn.bootstrapcdn.com/font-awesome/4.7.0/css/font-awesome.min.css';
$fontawesome5_ver = get_option('fontawesome5_ver_num') ? preg_replace("/( | )/", "", get_option('fontawesome5_ver_num') ) : '5.11.2';
return '/wp-content/themes/sango-theme-poripu/css/all.min.css'; // 変更
}

余談ではありますが、当サイトのようにSANGOをテーマとして使われている方はsango-theme/library/functions/sng-style-scripts.phpを上記のように修正してあげても読み込めます。

4. 「font-display:swap」を追加する

ここからは必須ではありません。PageSpeed Insightsでの「ウェブフォント読み込み中のテキストの表示」を解消したい場合です。

@font-face {
font-family: "Font Awesome 5 Brands";
font-style: normal;
font-weight: 400;
font-display: swap; //変更
src: url(../webfonts/fa-brands-400.eot);
src: url(../webfonts/fa-brands-400.eot?#iefix) format("embedded-opentype"), url(../webfonts/fa-brands-400.woff2)
format("woff2"), url(../webfonts/fa-brands-400.woff) format("woff"), url(../webfonts/fa-brands-400.ttf)
format("truetype"),
url(../webfonts/fa-brands-400.svg#fontawesome) format("svg");
}
@font-face {
font-family: "Font Awesome 5 Free";
font-style: normal;
font-weight: 400;
font-display: swap; //変更
src: url(../webfonts/fa-regular-400.eot);
src: url(../webfonts/fa-regular-400.eot?#iefix) format("embedded-opentype"), url(../webfonts/fa-regular-400.woff2)
format("woff2"), url(../webfonts/fa-regular-400.woff) format("woff"), url(../webfonts/fa-regular-400.ttf)
format("truetype"),
url(../webfonts/fa-regular-400.svg#fontawesome) format("svg");
}
@font-face {
font-family: "Font Awesome 5 Free";
font-style: normal;
font-weight: 900;
font-display: swap; //変更
src: url(../webfonts/fa-solid-900.eot);
src: url(../webfonts/fa-solid-900.eot?#iefix) format("embedded-opentype"), url(../webfonts/fa-solid-900.woff2)
format("woff2"), url(../webfonts/fa-solid-900.woff) format("woff"), url(../webfonts/fa-solid-900.ttf)
format("truetype"),
url(../webfonts/fa-solid-900.svg#fontawesome) format("svg");
}

all.min.cssに上記のように追記。font-displayプロパティの値をblockからswapに変更します。

これで「ウェブフォント読み込み中のテキストの表示」は解消されるはずです。

実はこの問題はCDNで読み込んでいた場合でも解消することができました。しかしそれは一部のテーマのみの話で、その他のテーマでは親テーマのCSSにfont-display:swapを記述しても上書きできなかったのです。

しかし今回のようにローカルで読み込む方法の場合テーマ問わず解消できるので、それも1つの大きなメリットですね。

5. 「キーリクエストのプリロード」の解決

この方法でFont Awesomeを読み込めたはいいものの、PageSpeed Insightsで「キーリクエストのプリロード」と指摘される場合の解決法です。

PageSpeed Insightsで指摘されるURLをコピー

まずPageSpeed Insightsで指摘されるURLをコピーします。(今回追加したwebfontディレクトリの中のフォントファイルを指しています)

<link
rel="preload"
as="font"
type="font/woff"
href="<コピーしたURL>"
crossorigin
/>

そしてそのコピーしたURLの数だけ、上記コードをheadタグ内に追記してあげればOK。ちなみにこれはpreloadを指定し、フォントを先読みしています。

これで「キーリクエストのプリロード」は解消されたはずです。

下記記事では、このほかにも実践できるWordPress高速化のカスタマイズをまとめています。ぜひ参考にしてください。

【スコア90点越え】SANGOを高速化するためのカスタマイズ9選