WordPressテーマ「SANGO」のレビューとメリット5つ【2年以上使ってみた】
そもそもSANGOとは?
SANGOはWebメディア「サルワカ」をルーツとした、有料WordPressテーマ。
- マテリアルデザインが取り入れられており、導入するだけで可愛く柔らかいイメージのサイトになる
- 装飾や執筆面で、有料テーマでもトップクラスの多機能さ
- 表示速度も高速かつSEOにも強い
という特徴があり、数あるWordPressテーマの中でも一際デザインが特徴的で、テーマを導入するだけで見る人を惹きつけかつ居心地の良いサイトにすることができます。
このようなレイアウトのサイトをよく見かけると思いますが、それほどSANGOは根強い人気があるテーマなことが伺えます。
【拡散希望】 【拡散希望】 SANGO 3.0をリリースしました🎉 以前からSANGOをご利用の方は必ずアップデート方法に目を通してください!
- PHPのバージョンを確認
- 事前にSANGO Gutenbergプラグインを無効化
- カスタマイザーからメジャーアップデートを許可
- いつも通りテーマ更新をポチ
更にアップデートの頻度も高く、定期的に不具合の解消や新機能の開発が行われています。
SANGOの良い点・メリット
かくいう自分のSANGO利用歴はおよそ2年ほどで、CocoonとJINといった他テーマの使用経験もあります。
そこで他のテーマと比べてSANGOはどうなのか、利用してきて感じたメリットを挙げてみます。
居心地の良いデザインに勝手になる
SANGOの1番の特徴はその居心地の良いデザイン。
もちろんそれが最も表れているのは公式サイトではありますが、今回は当サイトの昔のデザインを例に見てみましょう。
当サイトのトップページ。これはSANGOの「ヘッダーアイキャッチ」というパーツを使っています。
当サイトの記事一覧。アイキャッチ画像を揃えるだけで「いい感じの」外観になるのが嬉しいですね。
こういったメニューもテーマの機能を使えば簡単に実装できちゃいます。(このボックスメニューに関してはアップデートで追加されたもの)
個人的にお気に入りなのが記事のカラム幅。狭すぎず広すぎない、読者が記事を集中して読める絶妙なサイズ。
記事執筆に集中するためにも見た目のカスタマイズにはあまり時間をかけたくないところですが、このようにSANGOを利用すれば難しいカスタマイズ無しでも、居心地がよく引き込まれるようなデザインのサイトを簡単に作れます。
「落ち着いた印象のサイトに仕上げたい」「記事執筆に集中したい、とはいえデザインもおざなりにはしたくない」という方には非常におすすめと言えるテーマだと言えます。
ベクター画像との親和性が高い
おそらくここまでベクター画像との相性が良いWordPressテーマはSANGOぐらい。
写真をアイキャッチや記事内で使用するサイトはごまんとありますが、イラストやベクター画像をメインにするサイトはそこまで多くないため差別化を図れますし、そして何よりサイト全体の統一感が生まれます。
サポート体制が整っている
SANGOには専用のお問い合わせフォーラムがあるなど、万が一の時にも質問できる環境があるのは安心。
更にそのようなサポート体制が整っている利点として大きいのが情報量が多いという点。
というのも「開発者の方に直接問い合わせるのは忍びない」という場合でも、SANGOの場合はネット上で検索してみると、過去に自分と同じことで悩んでいた人の相談があったりするので自分で解決するための糸口が非常に見つけやすいです。
ブログ運営においてトラブルや悩みはつきものなので、それを正しくかつスムーズに解決するためにも、SANGOのように利用者が多いテーマを選んだ方が後々楽になるはず。
カスタマイズがしやすい
この辺りは若干マニアックな話ではありますが、SANGOに備わっているショートコードがとても便利なものばかりなので、自分でカスタマイズをする際に非常に重宝します。
例えばこの画像と吹き出しを2列に表示するブロックですが、SANGOの「2列表示」のショートコードを改造して作っています。
「がっつりカスタマイズして自分色に染めたいから、毛色の強いSANGOは向いてないかも」と思われる方もいるかもしれませんが、SANGOに関しては多機能なショートコードが最初から実装されているため、機能面でのカスタマイズが逆にしやすかったりします。(スクラッチ風にデザインから自分で作っていきたい場合はあまり向いてないかもしれませんが)
というわけで、自分色にカスタマイズする際の融通の利きやすさもSANGOの魅力の1つと言えます。
SANGOの残念な点・デメリット
ここまで神テーマのように扱ってきた「SANGO」だが、もちろん明確な不満は一切ありません。
しかしデメリットや惜しいなと感じる点があるのもまた事実。今回はそういったデメリットをあえて挙げてみます。
カスタマイズしないと他サイトと差別化できない
SANGOほどデザインに特徴があるテーマとなると、ある程度カスタマイズをしないとどうしても他と毛色が同じようなブログになってしまいます。
SANGOが使われたサイトを見た時、「あ、これSANGOのサイトだ」とよくなりませんか?「WordPress?テーマ?」というレベルのサイト訪問者だとしても「なんか見たことのあるデザインだな⋯」となるはず。
要するに、SANGOは利用者が多いゆえに、カスタマイズ無しだとデザインが非常に被りやすく「ミーハーなサイト」になりがちです。
逆に、ある程度カスタマイズに時間を割くことができればそういった心配も不要。
なのでSANGOを使用しつつ他サイトとの差別化を図るためには、ある程度のカスタマイズが必須、ということは覚悟しておいた方がいいかもしれません。
CSSファイルが重い
これは本当に些細な点で、普通にSANGOを使う場合は基本的に気にならないデメリットです。
ですがサイトの速度をより追求する場合、SANGOは同梱のCSSファイルが多少重いため無料テーマと比べるとどうしても若干速度が遅くなります。繰り返しになりますがPageSpeed Insightsでいう1〜5点ぐらいの、よほどこだわらない限り気にしなくていいレベルです)
というのも色々便利な装飾やショートコードが実装されている分、テーマディレクトリの中にある各種CSSのファイルの記述も膨大になっています。
実際僕はサイトを高速化するにあたって、使用してない箇所のコードを親テーマのファイルから削除しています。(基本的にカスタマイズは子テーマで行うのが定石ですが、定期的にバックアップを取っておけば問題ないかなと)
【スコア90点越え】SANGOを高速化するためのカスタマイズ9選
ですがカスタマイズ経験者やプログラミングをかじったことがある人でないとそういったファイルをいじるのは大変ですし、何よりリスクがあります。
便利な装飾がデフォルトで用意されていることに関してはメリットの方が遥かに大きいので、気にするのも野暮なくらい些細なことではありますが、頭の片隅程度には入れておくといいかもしれません。
お堅いサイトには向いてない
SANGOはイラストやベクター画像が合うとご紹介しましたが、裏を返せばお堅いサイトや写真との親和性は高くない、ということになります。
決して残念なデザインになるというわけではありません。よほど変な方向性に持っていこうとしない限り、SANGOを使っていてダメなサイトになることはまずないです。
ですがそういったお堅いコンセプトや素材を扱う場合、SANGO以外のテーマを使った方がより活きるはず。
自分のサイトのコンセプトや読者層、テーマを考慮した上で「SANGOの柔らかいデザインに合うか」、これをしっかり確認する必要があります。
まとめ:SANGOはこんな人におすすめ
- 「サルワカ」のようなマテリアルデザインに憧れている
- 可愛く居心地の良いサイトに仕上げたい
- 装飾が簡単かつ素敵なWordPressテーマを探している
- イラストやベクター画像を頻繁に利用する
SANGOは大変素晴らしいテーマではありますが、高機能なWordPressテーマは他にも数多くあります。
「SANGOが自分に合っているのか」を見極める際の参考として、本記事が役に立てば幸いです。